【Report】『空海とソーシャルデザイン』の話を聞いて。


2014年2月3日。京都で迎えた節分の日に聞いたのは
greenz.jpのYOSHさんからの『空海とソーシャルデザイン』でした。

3年ほど前に、福岡でgreenzの話を聞いて以来
greenzを毎日チェックしながら、YOSHさん達が発信されてることを吸収し
自分の中での『ソーシャルデザインとは』を考えてきました。

そして、ほぼそれ以来というくらい久しぶりに
YOSHさんのお話を、この移住した京都で聞くことができました。

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イベントで話を聞きながら、気になったことをまとめてみました。

空海のこともあまり知らない中で、どんな話が聞けるのかというワクワク感と
いま、ソーシャルデザインの中心にいる人がどんなことを思っているのか。

それが聞ける時間なんだろうなと思って参加して、心に残ったことを共有します。
ただ、まだモヤモヤしている状態で整理ができてません。ただただ、それを残したくて。

 

■京都にきた理由は、やっぱりここにあったのかもしれない。

これは、僕が京都に移住を決意する、ちょっと前の話です。
実は、その決め手の1つは、今回の会場にもなったImpact Hub Kyotoの出会いでした。

現在の職場を見学したあとに訪れたのが、ここでした。
そして当日のスタッフとしていらっしゃった『みゆきさん』という方に
どうして京都にいるんですか?という問いを投げかけました。

そのときに、とても印象に残っている言葉があります。

『京都には、ちょっといけば心を休めるお寺や神社があるし、東に行けば鴨川がある。
 だから、何かあったときでも、すぐに立ち戻る場所があることが、心にいいんですよね』。

今日のお話の中から出てきた「My高野山」というキーワードを考えるうえで
京都ならではの意味があると思ったし、それが「住みよい街」の要素だと思いました。

1000年以上、その場所にあり、人が集まっていく場所という歴史の中には
何かしらの見えないパワーが潜在しているということを考えるきっかけになりました。

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■弘法さんはサンタだった。から考えるソーシャルデザイン

YOSHさんからの紹介で、弘法大師の偉業をたくさん知ることができました。

その中でも、彼が残した言葉(松長有慶さん:大宇宙に生きる)を紐解いていくと
そこにある行為の多くがギフトであるということに気が付きました。

自身の事を成すためだけではなく、多くの人達の益となることを
構えずに、無理をせずにやっていくと、いつの間にかそうなっている。

ソーシャルデザインというものは、それが良しとする部分に
本質があるような、そんな感覚になりました。

そういった意味では、人を笑顔にする行いを好きから始められる人が
もっと世の中に増えていけるような世界をつくりたいと感じました。

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■小我(self)と大我(SELF)

これは中野民夫さんが、YOSHさんのお話を受けて話されていましたが
僕らの視点やモノの見方は、どこか分断されていて、あっちとこっちが同じでなく
別々のものとして管理してしまっているのではないかと思いました。

紹介に出てきた「波と海」「指と手」の話と
YOSHさんが話された「一にして無量なり、無量にして一なり」の話。

この辺りは、まだストンと降りてきていないところですが
紡いでいくこともまた、デザインの大きな力なんだろうなと思いました。

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■Feel Cosmicalに感じたこと

『感じる』ということについて考えるきっかけになりました。
事例や技術/知識、考え方/価値観、そしてあり方。

私たちが本来兼ね備えているものと呼応する部分を感じる。
この感じる部分に、なんだか本質があるんだろうなって気がする時間でした。

顕薬は塵を払い、真言は庫を開く
(密教の働きは、ものごとの表面にたまった塵を払って、見た目を美しくすることではなく
庫を開いて、奥に秘蔵されている宝を見つけ出すことである。) ――『秘蔵宝鑰』より

氷山の一角だけではなく、もっともっとdig(掘る)して
そこを見つめ直すようなあり方も、とても大事だと感じました。

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■7年間の謎、空白の期間があることが、社会起業を成す要因かも

YOSHさんからの空海の歴史話がありましたが、その中で空海には
7年間の余白の期間があったということでした。

そしてその後、遣唐使として唐に渡り、20年学ぶところを
2年間で戻ってきてしまったという話。

この間にあった出来事は、謎に包まれたままなんですが
今回の5つのキーワードとして挙げられた内容(シート下部分)を
行ったり来たりしていたんだろうなと思いました。

あとから別の方にお聞きしましたが、即身成仏に行き着くまでには
やはり何度も何度も分かれ道に出会い、戻ったり揺らいだりしながら
自身と向き合い、見つけていくことになるんだということでした。

今は、この期間が私達には存在していないことが多く
ギャップイヤーやレイブルという言葉が出てきていることも含め
その『場と時間』をつくることも、僕らには大事な気がしてきました。

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■参加者の方の声をきいて

当日は、greenzの文脈で集まった方が多い場でした。
一方で空海については、語れるほどではない方が8割程度のようでした。

その中で、最後に感想を共有した人達が話されていたことは
『digすることの大切さに気付くこと』の大切さに共感されていたり
自分を大きく魅せることを押し付けられていたことに気付いたということで
改めて自分の等身大であったり、居場所を見つけるきっかけになっていて
それぞれに、空海の教えを自分の中で解釈するきっかけになっていたようでした。

そこで、今回、中野民夫さんの感想にもあった

『空海さんも、さぞかし、お喜びのことでしょう』という言葉。

これが、今、このときに生きる私達に
YOSHさんという方をブリッジとして伝わってきているということは
きっとそんなことが必要とされている時なんだろうなと僕は解釈しました。

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■今回のこの場に参加できたこと

これまで、なかなかHUB Kyotoのイベントにも、YOSHさんの講演にも
参加することができず仕舞いでいたのですが

僕なりに感じたのは、せかせかとしているときではない今であり
以前の環境とは違う場所に身を置くようになった今であり
京都に来る1つのきっかけとなった場で行われた今というのが
組み合わさって、僕はここにいるんだろうなという感じました。

本当に貴重であり、感慨深く、これからの自分にとっても
思い入れの深い場所になった感じで今、これを書いてみました。

モヤモヤ、整理できていないままの徒然なるままにですが。

この京都での時間、これからも大切に生きたいと思います。

 

■Photo Report

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なんだか教室での授業のようで、HUB Kyotoはスイッチが入る場所でした。

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YOSHさんが編集者さんにNGをもらった図。だけど、解説聞くとわかりやすかった。

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イベント後に近くの飲み屋で、さらに仏教に関するトークが繰り広げられました。
写真は「空海にはダウンジングのスキルがあったのでは」という話中(笑)

ということで、まずは昨年末に行きそびれた高野山に
足を運んでみようと思います。

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【関連URL】

■今回のイベントページ
https://www.facebook.com/events/686795174674378/

■空海とソーシャルデザイン Slide share
http://www.slideshare.net/whynotnotice/ss-28061530

■greenz.jp/兼松さん
http://greenz.jp/

■gift inc./桜井さん
http://www.giftinc.jp/

■Impact Hub Kyoto
http://kyoto.impacthub.net/